どうか逃げることを責めないで
就カフェを何年もやっていると、時折人間関係や就活でつまずいて塞ぎ込み、全ての現実から逃げてしまう人と出会う。
面倒くさい。そんなん自己責任じゃん。
そう言う人もいます。
でも彼らは別に必ずしも逃げたくて逃げてるわけじゃないのかも。
単に解決方法のコマンドを「にげる」しか知らないだけなんじゃないか。ちゃんと解決できる手段が他にあるなら別に逃げなくてもいいんじゃないか、僕はそう思います。
なぜなら、僕自身も小学校・中学校でいじめられていたり、社会人になってからも鬱に近い状況に二度なったことがあって。その時のことを思い返すと「がまんする」しかコマンドがなかったから。
だから僕は「あやまる」・「たたかう」・「なかまをよぶ」みたいな他の手段もあるよってことを伝えてあげたくてひとりひとり個別に面談をして話を聴いています。
終わったあと、みんな言うことは一緒で。
「もっと早くしょーごさんに話せば良かった」
そう言ってもらえるのは有り難いことです。
なんで、連絡くれなかったの?と聞くとその理由は、だらしないって怒られるんじゃないか、否定されるんじゃないか、もう頑張れないのに頑張れ!って言われるんじゃないか、といった思い込み。
みんな「自分で自分が傷つく未来を想像して」閉じこもってしまっていました。
僕は決して聖人君子ではないので、すべての人を救おうだなんて気はないのだけど、少なからず就カフェをきっかけに出会ってくれた彼らの為に僕が出来ることがあればしたい。そう思っています。
だから、これを読んでくれた大人の皆さんにわかって欲しいのは、目の前で起きている事象だけで彼らのことを判断しないで欲しいということです。
自分には想像できない、考えもしない理由かもしれないけど、ちゃんと意志を持って「行動しない」ことを選んでいるのです。
丁寧に会話をし、理由を掘り下げてあげれば必ず理解出来るし、なにか他の選択肢を増やしてあげられるかもしれません。
逃げることを責めない。
そうやってしっかり向き合ってくれる大人がもっと増えてくれたらいいな、って思っています。
みんなを救おうと気負わなくてもいい。たまたま出会えた、そばにいるひとたちだけでいいと思います。
そして、最後は自分で決めてもらいましょう。
それは未来の自分への約束だから。
shogo