ツムグログ ~ご縁を紡ぐ 人事の日々ログ~

中小~ベンチャー人事・採用戦略MGRショーゴの日常をつらつらと。就活/採用/人事/音楽/食べ歩き

【人事の世間話】 感覚を育むのは『世代』ではなく『環境』

f:id:sho_trip:20161008231909j:plain

みなさんこんにちは!ショーゴ(@sho_trip)です。

各地で採用活動をしていると、

時折イベントの後に人事同士の懇親会(という名のただの飲み会)があったりします。

今回はそんな人事同士での世間話から気になったことをつらつらと。

雑談ぽい感じでまとまりあんまりありませんが、、もしよかったらご覧ください。

 

『東京』の学生が良いとみんな言うけど

人事同士で飲むと大体

「採用どうですか?枠おさまりました?」

「今年辞退多くないですか?」

「もう18採用か、17まだまだ終われないんすよね」

など、やはり採用の話一辺倒になるのですが、

 

中でも気になる話題が2つあります。そのひとつ目が、

『やっぱ地方の学生より、東京の学生良いよねー』

うん?エリアで学生の質って変わるの?

かつて僕も北海道だけで採用活動をしていた時はあまり意味がわかりませんでした。

単に『学歴フィルター』的なイイねなのかと。

 

今は各地で採用活動やキャリア支援のようなことで東京で活動することも増えたのですが、あらためて思うことは

確かに東京の学生は良く見える

ということ。

でも何だか違和感があるんだよなー。とモヤモヤ。

 

今の『世代』は保守的だ?

もう一個の気になる話題。

北海道での人事飲み会でよく出る話。

「今の世代の子たちは保守的だから外に出たがらないよねー」

確かに、北海道の就活生の7~8割は地元就職を希望している。それは事実。

しかもほとんどが大した理由じゃない。

「何となく」「友達や親がいるから」「知らない土地が怖いから」とか。

10数年後に絶対後悔するやつ。

 

でもね、それって『世代』なんだろうか。

そもそも「世代」のように全体感で区切ったり、「俺の若い頃はー」みたいなのは、おっさん感がすごいので嫌なんだけどさ笑

 

またもモヤモヤ。 

 

秋田・就カフェで気づいた違和感の正体

本業の採用では東北エリアでも採用活動を行なっているので、秋田に行くこともあるのだけど出張の夜は地元の方々とお話ししたくて大抵吞みに出ます。

秋田で地元の方々と吞みながら話していて、「北海道から来た」旨を言うと大体の方から興味を持ってもらえるのはありがたい。

 

そんな話の流れで「秋田のイイところ」を聞くのですが、そこで驚くことが。

2人に1人の確率で秋田のイイところは「ねぇ!(無い)」って言うんですよ。

そんなわけないでしょ!

 

実際、僕も北海道から秋田に来て、いくつも良いところ見つけました。

会う人はみんなあたたかいし、お米や野菜、牛肉やアワビなど外にいたら知らない美味しい特産品もたくさんあります。

でもね、地元の方々は秋田に対して悲観的な人が多いです。

つまらない、って。

 

これ、北海道だったらありえないですよ。

同じシチュエーションで道外の方から「北海道のイイところは?」って聞かれたら、恐らく8割方の道民が饒舌に北海道の良さを語ると思います。

 

で、秋田での採用活動の一コマ。

地元の大学生に就職の志向を聞いてみると実に8割方からこんな声が。

「県外就職です。出来れば東京。秋田には残りません。何もないので。」

新卒で勤められるマトモな会社は『TV局』か『銀行』くらいしかない。というのです。

でも実際、秋田県主催の合同説明会に行くと150社近くの中小零細企業が採用意欲をもって出展していました。

彼らにこの説明会の話をすると「え、そんなのあるんですか?」だってさ。

大学生側に情報がリーチしてない。とても残念な状況です。

 

話は変わって。

僕は北海道で『就カフェ』というインカレサークルを主宰しています。

会社も業界も違う、現役の人事2人が様々な社会人をゲストに招き、カフェ生のみんなに社会人の先輩との出会いから気づきを提供したり、人事の本音・就活の秘訣を伝えながら将来のキャリアプランも見据えた就活支援をするという団体です。

s-cafe.main.jp

 

昨年の11月から今の17卒生約40名を見てきたのですが、正直初めて会った時「大丈夫かなー」というメンバーも何人かいました。

 

でも、結果として今年の6月時点で8割方のメンバーが内定を取得できました。

 

内定を取得したウチのメンバーたちは、みんな笑顔でしっかり自分のことを話せるようになっており、『東京の学生』にも負けていない!と誇りをもって言えます。

 

そうか。

そんな出来事を通してモヤモヤが晴れました。

 

感覚を育むのは『世代』ではなく『環境』

まず、「東京の学生が良い」という話。

良く見える理由は【場慣れ】のせいですね。

あくまで『良く見える』だけ。

(もちろん、地頭の差がある場合もあります。あるレベル以上になったら、という事です)

 

新卒採用の選考で学生同士や先輩社員の前では明るく話していた学生さんが、最終面接で社長や幹部を前に突如フリーズする。

そんな場面を何度も見てきました。

終わった後に話を聞くと、皆一様に「緊張して頭が真っ白に」「何て答えたら良く思われるか考えていたらパニックに」といった様子でフラットに自分を見る【大人と話すことに慣れていない】のが浮き彫りに。

特に北海道・東北の就活生でよく見受けられました。

 

東京に来てみて思うことは、大学1・2年からインターンに参加する機会や就カフェのような就活支援をする団体がたくさんあり、『大人と話すこと』『自分をデザインすること』に慣れている人が多いということです。

中にはセルフデザインが行き過ぎて、本当の本人と乖離しちゃっている人もいますが…こういう人は内定は取れても大体早期離職するのが目に見えていて残念です。偽りの自分で入社しても、本来の自分とマッチングしてないのだから続くわけがない。

 

なので、就カフェで様々な社会人と話し、飲み、普段から人事ふたりと接点を持って半年近く過ごしたウチのメンバーは、面接でも自分らしさを表現して行きたい会社から内定をもらうことができたのかなと思います。

エリアは関係ない。

 

「今の世代が保守的だ?」

こんなのはもう視野が狭いだけ。

 

同じ世代でも

北海道の就活生は7~8割が『地元に居たい』

秋田の就活生は8割が『地元から出たい』

はっきり分かれます。

その分岐点は【育った環境】にあるんじゃないか。

周囲の大人たちの地元愛や感覚・言動が若者たちの思考にも大きく影響しているのが見えました。

 

環境によって感覚は育まれ、より良い環境で気づきを提供することで意識は変わる。

 

ってなわけで、人事の世間話では学歴フィルターや世代感なる謎の感覚が出ていましたが、自分はこれからも就活生のみんなとフラットで本質的な付き合いをしていこうとあらためて思った次第です。

 

それでは今回はこの辺で。

Thank you for your time!