社会に出てから大切な「3つの財産」とは
こんにちは、ショーゴ(@sho_trip)です。
就カフェで就活生面談をしていて毎年気になるのは、企業に「入ること」を目的にしている人が多いこと。
その際の企業選びの軸はだいたい以下の4つのいずれかです。
1.どの会社で働きたいか(企業ブランドの視点)
2.どんな仕事をしたいか(職業の視点)
3.どの土地で暮らしたいか(勤務地の視点)
4.誰と働くか(人の視点)
※このほかにも本当は「どうありたいか(生き方)」や「いつ入るか(成長フェイズ)」という視点もあるのですが、その話はまた今度。
でも、実際には「入ること」よりも「入った後」の方が大切なのであって。
就活時点で想定すべきは「入社した瞬間の状況」ではなく、社会人デビュー後にどんな仕事に就いたとしても中長期的に築いていくべき「3つの財産」だと思います。
ということで、今回はキャリアにまつわる「3つの財産」のお話です。
就「職」活動じゃない、就「社」活動なんだ
就活において「職」を軸に企業選びをしている人は多いです。
この業界は合わない、この職種に就きたい、そんな感じでバッサリ。
企業単位ではなく、かたまりで判断している。
こういった企業選びはリスクが非常に高いと考えます。
就職後すぐに会社を辞めてしまった人の理由を見ると、その大半が「社風・価値観のミスマッチ」だったりするんです。
どんな職業でも、どの勤務地でも、給与でも、休みでもなく、辞める時はそのひとつの企業の周りにいる人や価値観が合わなくて辞める。
だから、有名な会社かとか勤務地がどこかとかよりも、まずは自分の大切にしている価値観・キャリアデザインプランを洗い出し、その価値観と合う企業かどうか確認することが大切。
就活、就活とは言うけれど、どんなに内定をたくさん貰っても入れる会社は1社だけ。
就活って、実際には就「職」活動ではなく、あくまで1社を選択する就「社」活動なんです。
キャリアって何?
キャリアデザイン、キャリアセンターとか、「キャリア」っていう言葉はよく聞くけど、結局キャリアって何なんでしょうね。
一昔前のおじさま方が言うキャリアとこれからの時代におけるキャリアは定義が変わってきていて。
数世代上の人たちにとってのキャリアとは
「わたし、●●銀行の課長なんです」
「年収は●●●万円です」
といった、「会社ブランド」「肩書き」や「収入」などだと認識している方が多いように感じます。
でもこれって基本終身雇用っていう前提があったから成立していたわけで。
転職や副業、フリーランスや起業も当たり前になっているこれからの時代ではより本質的な定義が必要です。
それはシンプルに言うと
キャリア=何が出来るのか
ということかと。
どんな有名な会社で課長だろうが、年収がいくらだろうが、辞めてしまえばただの人。
その会社で、その肩書きで「何が出来る人」だから年収が幾らだったのか、というのが本質的に分解した価値ですよね。
要は仮に転職したとしても自分に残り続ける価値こそがキャリアと呼べるのではないでしょうか。
様々な仕事、経験を通じて自分の「出来る」を増やしていく。
これがキャリアデザイン。
「3つの財産」という視点
就活も佳境の毎年夏頃、就活生からよく相談を受けるのは、いくつかの内定先から「最終的にどこに就職するのか」について。
就活当初に受ける企業を絞り込む際の観点は「消去法」のパターンの方が多いです。
説明会や選考を通じて合わないなと思った企業を候補から外す、辞退するといったように「減点方式」で絞っていくやり方ですね。
ただ、選考が進むにつれ、自分が働くイメージを持てる、どこに入ってもそれなりに楽しそうという企業だけに絞られていった結果、最後どう決めていいかわからないという悩みをよく相談されます。
もう減点方式では絞りきっているので同じ視点では決められません。
そこで最後に考えるべきなのが「3つの財産」です。
1.お金
2.スキル
3.人脈
この3つの財産は転職したとしても自分に残る価値。
就職でも起業でも、これらをどれだけ積み上げられるかが自身の「市場価値」に繋がります。
就職しないのがカッコいいわけじゃない。
— ショーゴ@繋げるひと|就カフェ☕️ (@sho_trip) 2018年3月28日
フリーを辞め会社に戻るのは負けじゃない。
●お金
●スキル
●人脈
職を変えても自分に残る「3つの財産」をいかに築くか。
その為に。キャリア(出来る)を積み上げ生きていく。
一企業、ひとつの生き方に固執せず、柔軟に考え、動くのはアリだと思うよ。
減点ではなく、加点方式で積み上げて比較してみる。
就職先を決める際には勤務地や福利厚生などよりも、その企業に勤めている間に3つの財産をそれぞれどれだけ得られるのか+社風・価値観・人のマッチングという入社後の自分をイメージする視点で見ると良いですよ。
いかがでしたでしょうか
就活生の方にはもちろん、社会人の方にとっても今の自分の市場価値を考え直してみるきっかけになれば幸いです。
ではまた!