2:6:2の法則
「人間が構成する集団におけるモチベーション分布は全て2:6:2の比率になる。」
誰の言葉なのかは諸説ありますが、そう言われています。
今回はこの法則が就活にも当てはまるよ、というお話です。
2:6:2の法則とは
やる気がある・エース級の2
普通の6
やる気ない・落ちこぼれの2
人が構成する集団のモチベーション分布はこの比率になる。
たしかに、部活やサークル、バイト先のことを振り返ってみても、この比率から大ズレしていなかったなと感じます。
この法則は会社においても同じ。
就活の視点で見てみましょう。
就活生との窓口を担う人事・採用担当者。
彼らが素敵で「この会社に入ります!」と決める人がいます。
では、人事や採用担当者は2:6:2のどのゾーンに属す人の場合が多いのか。
当然、上の2である可能性が高い。
そりゃあそう、「会社の顔」なのだから。
じゃあ、人事が「会わせたい」と連れてきた先輩社員は?
恐らく、上の2でしょうね。
今、新卒3年以内での離職率は「約32%」。
その主な離職事由は「社風・価値観のミスマッチ」です。
じゃあ、離職事由に大きく関わる「社風」を形創っている人たちは2:6:2のどこか。
それは、普通かつ多数を占める「真ん中の6」。
ここがミスマッチに繋がるひとつの要因。
特定の人に憧れてその会社に興味を持つのは構わないと思う。
ただ、最終的な「決め手」にするのは要注意。
その人が人事だったり、人事が連れてきた先輩社員なら、その人だけじゃなく、真ん中の6を必ず確認すべきです。
会社訪問や説明会で社内を普通に歩いている社員さんに声をかけてみて反応を見たり、OB・OGと外で会うなど、「人事の息がかかっていない」社員との交流を通じて社風の確認をしましょう。
そもそも、人事やその先輩社員は多分あなたの上司にはならないし、入社した時には異動や辞めてる可能性すらあるのだから。
じゃあ、上の2と接点を持つ意味はないのかというと、そんなこともなくて。
もしあなたが人事担当者や人事が連れてきた先輩社員を見て、人として無理・合わないなどの感想を抱いたなら、恐らくその会社は合わない可能性が高い。
なぜなら、上の2にそう思うのであれば、恐らく他の社員はそれ以下だろうから。
人事の視点で言うなら、どの社員が話しかけられたとしても大丈夫な状態を普段から社内でつくることをしなきゃダメってことだよね。
ハリボテ的に良く見せても、いずれバレるし、それで入社させてもすぐミスマッチで離職してしまっては意味ないから。
学生は表面じゃなく、本質を見る。
企業は表面じゃなく、本質的な魅力を創る。
どっちも大切だと思う。