食べることは、生きること。
価値観のシンクロを大切にしている。
仕事柄出張が多いため、様々な土地でごはんを食べる機会がある。
そのときに大切にしていることのひとつが『センス良く楽しむ』こと。
ここで言うセンス、とは誰に評価されるわけでもない、自分がそう思うかどうかというだけのこだわりなので要は完全な自己満足だ。
人は食を通じて栄養を摂り、生きる力を得ている。
その力を使い、僕らは仕事をし、価値を創り、対価を得る。
その対価を使い、また食事をすることができる。
なので、僕にとって食とは、
生きていくことそのもの。
だから、そんな食をおろそかにしたくない。
いつの頃からかそう考えるようになり、自分でどこで食べるかを選べるときは、出来るだけその瞬間の意志を込めることにしている。
センス良く、と言っても別にこだわりのお店やお洒落な店ばかり選んでいるわけじゃないし、チェーン店に行くことも全然ある。
じゃあ、どうやってお店を決めるかと言えば、前後の食事の流れや誰と食べるか、どの土地で食べるかなど、とても感覚的なものだったりする。それを思案したり、調べたり、街をぶらぶら歩きながら探す時間が楽しい。
「そうそう!これ食べたい気分だった!」
そんなアバウトな僕の店選びセンスに付き合ってくれ、食事をともにしてくれた大切な人から、同じ感覚であったことを言われたときが自分にとって大きな喜びだ。
大げさかもしれないけど、僕とともにした食事が明日の活力となり、大切な人が成果を創る源になっていると感じられるから。
価値観のシンクロ。
考え方や感覚・価値観の共有や共感し合えることは、僕が一緒に居たい「大切な人」と「それ以外の人」とがはっきり分かれる分岐点。
これからもずっと、大切にしていきたい。
せっかくなので余談。
最近仕事で東京に、それも目黒に来る機会が多い。出張でのスケジュールは大抵カツカツに組む為、東京を楽しむような余裕はなく、特に昼ごはんは油断すると食べる機会を逸することもある。
そんな僕の目黒ランチを豊かにしてくれたお気に入りのお店が『山下本気うどん』。
参照 食べログ
JR目黒駅から目黒通り沿いに白金台方面に5分ほど歩き、首都高と交わる交差点の少し手前で細い中通りに入った閑静な住宅街にある。
お笑い芸人のオモロー山下さんが経営されているとのことで、実際に店頭にも立っているのが彼なんだろうけど、お笑いがそれほど詳しくない僕にとって、彼は好きなうどん店のマスターでしかない笑
僕は元々麺類が好きなので、北海道でも様々なうどん店に行くのだけど、東京ではこれまで美味しいお店に出会えたことがなかった。そんなある日、仕事で目黒に行ったとき、目黒通りを歩いていると、たまたま看板が気になり行ってみたのがこの店との出会い。店内に入ってみると、20席ほどの小さなお店がお客さんで溢れていた。オーソドックスなざるうどんやかけうどんに混じって、なかなかチャレンジングなメニューも。
お気に入りは鳥天ぶっかけ。
鳥天自体の下味も美味しいのだが、今回はタルタルソースもトッピング。うどんのコシ・のどごしも良い上に、何より「提供が早い」のが時間のないランチが多い僕には嬉しい。
そして何より僕がこの店に惹かれている大きな理由は盛り付けにある。
うどんの艶やかさとそのくねり具合、女性のくびれにも似た美しさが食欲をそそる。
で、実際に美味しいもんだからたまらない。
また目黒で仕事があれば、その艶やかさとくびれに惹かれて、来店するんだろうなぁ。
さて、今夜も大切な食事をどのお店にするか、思案するとしよう。