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ツムグログ ~ご縁を紡ぐ 人事の日々ログ~

大手~中小~ベンチャー人事・採用戦略担当ショーゴの日常をつらつらと。就活/採用/人事/音楽/食べ歩き

【シリーズvol.4 】 就活を始める前に知っておきたいコト ~未来の現実を知り、キャリアを考える~

人事のメセン 就活

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みなさんこんにちは!ショーゴ(@sho_trip)です。

北海道ではまもなく紅葉のシーズン、すっかり秋になりました。

季節の変わり目、体調は崩していませんでしょうか。

さて、今回はシリーズ『就活を始める前に知っておきたいコト』の第4弾。

目の前の就活を考える前に、そもそも私たちの未来に訪れる現実を知っていますか、という視点でまとめます。

それではどーぞ!

 目次

  1. 終身雇用制度とは
  2. 年金制度の現実を知っていますか
  3. 自分のカンバンを確立する

終身雇用制度とは 

まず押さえておきたいことの一つに『終身雇用制度』があります。

かつて、日本の雇用制度といえば『終身雇用』が当たり前でした。

終身雇用制度とは、企業が正社員として雇用した社員(主に新卒者を指す)を定年まで雇い続ける慣習のことを言います。

引用

企業が従業員の入社から定年までの長期間について雇用する制度。長期(勤続)雇用慣行という表現の方が妥当。終身雇用は使用者と従業員間の暗黙の了解と、それを維持したいという期待の上に成立している慣行といえる。

第2次世界大戦後の高度経済成長期における日本では、労働者の解雇という観点よりも労働力不足の方が深刻な問題でした。

当時は各企業ともどうやって「労働者を長期的に雇用し続けるか」が課題であったため、「会社が厳しい環境下に置かれても従業員を守る」という終身雇用の考え方が広がっていったと考えられます。

つまり、法律で定められた制度というわけではなく、かれこれ60年ほど前の社会状況から生まれたあくまで『慣習』であるということです。そもそも「正社員」という雇用形態自体が「期間の定めのない雇用」であることから、労働者が自ら職を辞すか、解雇されない限り、基本的には終身雇用という形態になります。

 

かつては、身雇用のメリットである

●安定した収入・将来を見据えやすい(労働者側)

●長期的な視野で育成ができる(企業側)

●社員が定着するので余計な採用教育費をかけなくて済む(企業側)

といった点が当時の日本の状況にマッチし、雇用慣習の常識になりました。

 

しかしその後、バブルの崩壊に端を発した不景気から、経営において『人件費の圧縮』は至上命題となり、派遣社員契約社員・パート社員など時間や期限に限りのある多様な雇用形態の導入とともに、正社員に対しても『早期退職勧奨』や『出向』などの雇用調整が行われるようになりました。

 

また、これまで目立っていなかった終身雇用のデメリット

年功序列の賃金制度による人件費の高騰

●安定から転じた意欲・生産性の低下

などが表面化してきたことも制度維持を困難にさせた要因と言えます。

 

このような経過から現在の日本において、

『終身雇用制度』は実質的に崩壊しているといっても過言ではありません。

 

 

 

年金制度の現実を知っていますか

ところで皆さんは自分が高齢者になった時、

年金を『何歳から・いくら』もらえるか知っていますか?

こちらは一昨年ダイヤモンド社が試算した世代別の年金受給額一覧です。

細かく計算するとそれぞれの状況や今後の制度改革によって変わる可能性はあるものの、こちらがわかりやすかったので参照いたします。

 引用

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diamond.jp 

驚いたことに、

現在25歳・平均月収30万円の人で65歳時にもらえる年金額が夫婦で約12.5万円/月

婚姻率の低下も考え、独身のケースも見てみると独り身だと約9万円/月とある。

しかも現在の年金支給開始年齢である65歳は今後70歳に引きあがる可能性も。

 

いや、あのさ、

暮らしていけないから。

 

年金支給開始年齢になっても再雇用で働くというケースも考えられますが、その際企業側は雇用条件を引き直して良いことになっていますので、有期契約や時給雇用などになる可能性は高いです。安定しません。

 

そうなると今から動いてすべきことは以下のどれかでしょう。

●リタイヤまでにとにかく貯める

●大きい『何か』を当てる

●65歳以上になっても稼げる 安定した収入源を確保する

もちろん貯蓄が出来れば最も安心ですが、

【安定した収入源の確保】という観点を持つべきと考えています。

 

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自分のカンバン を確立する

終身雇用制度が崩壊し、年金も満足にはもらえない。

これが今の20代・30代全員に平等に訪れる現実です。

 

そうなることがわかっていて、これから就職活動をするとしたら、

あなたは何を軸に就職先を考えますか。

 

よくある《大手志向》の考え方について。

【大企業=安定】という考え方は親世代に未だに根強く、息子・娘に名の知れた企業に入って欲しいと要望してくることでしょう。

しかし、仮に大企業に入ったとしても、かつてのような終身雇用はあり得ません。

 

また、SNSなど情報発信・共有手段の発達はいわゆる『バカッター』のように、想像力を欠いた個人が問題行動を発信することもでき、そんなひとつの投稿でどんな大企業でも大きなトラブルに発展、業績不振にも繋がります。

 

スケールの大きい事業に取り組みたいならともかく、

安定を理由に大企業を選ぶ時代は終わったのです。

 

ちなみに大企業は会社としては大きなスケールの事業をしていますが、社員数・組織も多く、同期もたくさんいるため、最初に与えてもらえる自分の仕事は末端の小さな作業になりがちです。

 

これからの時代は《会社のカンバン》は守ってくれず、

《自分のカンバン》をいくつ持てるかがカギとなります。

 

自分のカンバン = スキル・経験・実績

 

自分のカンバンを確立できれば、転職時に有利なだけに留まらず、副業や起業と言った様々な形で収入源を確保することも可能になります。

 

つまり、吸収力が高く、体力もある若いうちにどれだけの経験を積み、実績を出し、どれだけのスキルを身につけられるかが勝負。それが20代のキャリア形成で重要となり、就職活動で選択する1社目はそのキャリア形成のスタートということです。

 

まとめ

今回は現代日本の雇用制度状況・将来の年金状況という、

現実を踏まえた上での就職活動という視点でまとめてみました。

●終身雇用制度は既に崩壊。転職や副業が当たり前になる。

●年金制度も崩壊寸前。自分で貯めるか稼ぐ手段を確立しなくてはならない。

●自分のカンバンを確立せよ。より多くの経験・スキルを得られる企業を選ぶべき。

 

就職活動と言えば、内定を取ることをゴールとした短期的過ぎる視点の情報や、小手先の指導・アドバイスが横行していますが、内定はゴールではありません。

 

就活は社会人としてのスタートのプロセスに過ぎない。

目標として置く軸は自身の未来を見据えて。

参考にしていただければ幸いです。

 

それでは今回はこの辺で。

Thank you for your time!